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よくあるご質問への回答オレフィンシート とは何ですか?

オレフィンシート とは何ですか?

オレフィンとは、プラスチック(樹脂)の一種で、塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)と共に汎用プラスチックと呼ばれています。ペットボトルでおなじみのポリエチレンテレフタレート(PET)がそれに続きます。オレフィンをシート状にしたものが、オレフィンシートとなります。

オレフィンの正式名称はポリオレフィンで、ポリエチレン(PE)・ポリプロピレン(PP)など、炭素(C)と水素(H)のみで構成され、燃やすと水(H2O)と二酸化炭素(CO2)などになる樹脂の総称です。安全性や環境配慮性に優れ、燃焼時に塩化水素ガスやダイオキシンをほとんど発生しません。

 

オレフィン (ポリオレフィン) の例

ポリエチレン・ポリプロピレンの図

ポリエチレン(PE)は、プラスチックの中では最もシンプルな構造をしています。水より軽く(比重<0.97)、軽量で、電気絶縁性、耐水性、耐薬品性などに優れた樹脂です。ラップフィルム・食品容器・レジ袋やシャンプー・リンス容器、ポリバケツ・ガソリンタンク・灯油かん、電線被覆などに使われています。

ポリプロピレン(PP)は、ポリエチレンの構造とよく似ていますが、水素(H)の代わりに一つおきに、メチル基(-CH3)が付いています。オレフィンの中で最も比重が小さく(0.9~0.91)、軽量で剛性に優れ、100℃付近の高温でも強度がかなり維持されるので、大きな容器や熱が加わるものに使われています。

浴室容器や大型容器・整理ボックス、荷造りテープや包装フィルム・食品容器・トレイをはじめ、繊維や家電部品、自動車部品、医療器具、日用品などに広く使われています。

 

EBテクノロジーによってさらに高機能化、多彩な製品に

DNPでは1990年代半ばより、環境配慮材料であるオレフィンを建材用印刷シートとして利用を始め、現在多くのDNP製品に使われています。DNPのコア技術EB(Electron Beam:電子線)テクノロジーをオレフィンシートに付与することで、建築部材に必要な耐久性や加工性を高め、高いデザイン性と合わせ、健康や環境に優しい製品に仕上げています。

傷や汚れ、日焼けなどの耐久性が求められるフローリングや、日光や風雨にさらされ耐候性が求められるエクステリア部材などの表面化粧材として数多く採用されています。さらに、これら耐久性や加工性、デザイン性はそのままに、抗菌や抗ウィルス性能も兼ね備えた製品も開発しています。

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